姿が見えない。
温もりが其処にない。
声が、聞こえない。

貴女は今、何処にいるの。
なにをしているの。
どんな事を考えているの。

手を伸ばした先に広がるこの空を、貴女も見ているのかしら?
一人でいる時のこの風の冷たさを、貴女も感じているのかしら。

握り締めた携帯電話。
春の香りがする風に乗って、気の早い虫の声が耳に届く。
晒された腕に意外と冷たい空気。

こんなに簡単に繋がっていられるんだって、そう思った。
なのに携帯も電池が切れちゃったらそこでオシマイ。

『逢いたいよ』

たったこれだけの言葉も、届かない。
ほんの少し逢えないだけでこんなにツライなんて。

あゆんの家まで、電車とバスでたったの30分。
これだけの距離が、こんなにも遠い。

此処にいて。何処にも行かないで。
私だけの貴女でいて。
他の誰かになんて許さない、私だけにその愛を囁いて。

 

貴女は今日も、倖せでしたか?

 

 

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

この日記について

日記内を検索