【Sink】

2004年5月10日
嗚呼、これを辛苦と仰るのでしょうか。
自意識の檻に身体をぶつけ、歪んだ愛情を欲する僕は。
咽喉に血反吐を滲ませてまで喚いた僕は。

嗚呼、これを真紅と呼ぶのでしょうね。
僅かな笑みと引き攣った言葉しか与えてくれないあなたに。
腕を突っ撥ねて曖昧を拒絶するあなたに。

安らぎを与えたいなんて綺麗事を並べてごめんなさい。
それが本心だなんて酷い勘違いをしてごめんなさい。

安らぎが欲しいのは僕。他の誰でもない僕の為に、大好きなあなたに安らぎを。

ズタズタに切り裂いた手首は深紅に真紅の液体を止めど無く流します。
これが何よりも手っ取り早いと、何故気付けなかったのでしょう。
最初からこうしていれば良かった。僕は真紅に包まれます。
この流れには終わりなんてないのでしょう。

薄汚い、鮮やかな真紅は垂れ流し。

いつまでも。
どこまでも。

そうして、あなたに届いてくれるでしょうか。

そうして、どうか「僕」を忘れないでください。

深紅な真紅は、優しいあなたに辛苦しか与えないのだろうけれど。

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